シン・ゴジラ観てきました。

観て帰ってすぐこの感想を書いてるので、乱雑になってるけどごめん。

6月くらいに観たデッドプールの上映前にシン・ゴジラの予告が上映されてて、それを見た印象は「無駄に姿勢良いし手ほっそいし、違和感あるな。ただ歩いてるだけだし、なんか大人しそう」というのと、「人間ドラマ押しっぽい。ギャレゴジはそこらへんイマイチだったけど、どうなるんだろう(ちょっと不安)」って感じだった。

なんだかんだ直近のギャレゴジが期待以上だったので、やっぱどうしても比較対象にしてましたが、上記2点はいい意味で裏切られたよ!

シン・ゴジラのゴジラ

遂にゴジラ上陸!→誰だお前!!ってなった。本当にびっくりした。

背ビレはゴジラのそれなんだけど、直立するまでこいつがゴジラだと確証が持てなかったよ。

予告で感じていたあのゴジラ(第四形態)の違和感の理由は、今回のゴジラの最大の特性「進化」によるものだったんだなぁと納得した。

第四形態の尖った胸や、細い腕と、対照的に太い足は蒲田くんから引き継がれたもの。行き当たりばったりの進化によるもので、どこか歪だ。

その歪さに、人は不気味さや畏怖を感じるのかもしれない。

自衛隊の総攻撃に対しても無傷、米軍の攻撃に対する火炎放射、放射熱線、そして体内放射。

東京壊滅を引き起こした究極生命体の圧倒的な力は、前半のどこかコミカルな雰囲気とのギャップで絶望感が凄かったし、その反面「ゴジラやべぇぇぇ!やっぱ怪獣王はこうでなくっちゃ!!」と興奮した自分も居た。

余談なんだけど映画を観に行った日に、家族が旅行に出掛けており、そこが自衛隊が第四形態を砲撃した武蔵小杉だった。

今までは○○が××のロケ地になりました!って言われても正直どうでもよかったけど、こういう面白さがあるんだなぁと初めて気づいた。

現実(ニッポン) 対 虚構(ゴジラ)

ストーリーは上記キャッチフレーズそのものだった。

もし現実に巨大不明生物が出現したら。

政府の慌ただしい対応について、ゴジラそのものより時間を割いていたが、テンポよく、説得力を持たせつつ、けど退屈しないようにユーモアたっぷりに描かれてた。

従来のゴジラシリーズで、ゴジラが画面に出ていない間は正直退屈なんだけど、今作では有事の際の政府の動き、指揮系統はどうなるなど、限りなく現実の枠組みでシミュレートしていると感じ、興味深かった。

やっぱり、下地に3.11があったからリアリティを感じたんだと思う。

作業着姿で会見する総理や官房長官。国の正式発表より先にtwitter等で拡散していく情報。蒲田くん上陸時の、濁流から逃げ惑う人々。ゴジラから発せられる放射能。

総理や幕僚達の有事ではあるがどこか気の抜けた雰囲気は、他人事のようにテレビを観ていた自分を思い出して、共感してしまった。

ゴジラ本体と同じくらい放射能に敏感なのは、やっぱ劇中の日本も3.11を経験しているが故なんだろうか。

初代ゴジラが戦後9年。シン・ゴジラが3.11後5年。今だからこそ、観た人それぞれが感じるものがあると思う。

## ヤシオリ作戦

成功させるためにそれぞれがそれぞれの立場でできることをやる。そのがむしゃらさに胸が熱くなった。

矢口達の指揮所はゴジラを一望できる場所に設営されてて、それ故に矢口達と体内放射が同一画面上に写っていることもあり、直撃しないかずっとヒヤヒヤしてた。

観てる最中、「矢口達も死ぬときはあっさりと死ぬんじゃないか」と身構えてた。

内閣総辞職ビームもそうだけど、劇中で核攻撃に備えて360万人の疎開をすると言ってた。んん、富山の人口が100万人だったと思うし、少ないなと違和感があった。

現実の東京は区だけで人口1000万人。詳しい描写はされてないけど、かなりヤバイ。

そりゃアメリカも核攻撃しようとするよね…。

迎撃システムと化した体内放射を逆手に利用し、ゴジラのエネルギーを消耗させ活動を停止させる為のUAVや巡航ミサイルによる飽和攻撃。手に汗握った。

そして宇宙大戦争マーチとともに颯爽と登場する無人新幹線爆弾と無人在来線爆弾。緊迫した場面と面白すぎる絵面。あれは卑怯だよなー!

前半のリアリティ追及の効果もあって、突飛な場面でも有無を言わさず観客を引っ張っていく感じ!もう最高だった。

劇中の所々で伊福部楽曲が流れたけど、あれはテンションが上がるねーー!

パンフレットにもシン・ゴジラで伊福部楽曲を使うことに至った経緯があったけど、良いか悪いかは別として私もゴジラ=伊福部楽曲って認識だし、切っても切れないものだと感じる。

ギャレゴジみたいに、流れなかったらちょっと残念に思っただろうな、とは思う…。

エヴァのBGM(ヤシマ作戦のBGM。Decisive Battle)が流れた時には、みんな心の中でツッコミ入れたよね絶対。

疑問点としては効果音が昭和っぽかったのは何か意図があるのだろうか。

なんか庵野監督だからか「帰ってきたウルトラマン」を思い出した。

砲撃の着弾音とか、ゴジラが地面に当たる際の「ダダーン!」とか。

あれも昭和リスペクトなんでしょうか。

石原さとみ要る?

毛色の違う前半後半の転換を上手く繋げる為の存在だったのかな…と無理やり解釈したけど、やっぱ相当浮いてたと思う。

終わりに

怪獣王ゴジラとしての魅力、現代の日本と日本人を深く反映した舞台、時事的な風刺を散りばめたストーリー。

初代ゴジラのリメイクやリスペクトに留まらない、全く新しいゴジラだった。

もっかい観たい。

初回は理解させる気の無い専門用語満載の発言や、読ませる気のないテロップの勢いにワッと気圧された感もあるし。

海外での上映はまだ少ししか行われていないみたいだけど、シン・ゴジラの魅力が海外に伝わるのかなー。

逃げ遅れた老人の為に攻撃を中止する場面は、少なくとも私は「ああ、日本人らしいなぁ」と受け入れられたんだけど、そういう日本人らしさへの反応が気になる。

特にゴジラ大好きなAVGNの感想は凄く聞きたい。

ギャレゴジを観た時は「ハリウッドが面白いゴジラ作っちゃったよ!やばいよ!本家東宝もがんばれよ!!」って勝手に危惧してたけど、シン・ゴジラを観た今では全くの杞憂だったと思う。

以上。